「Dim 変数」 で変数を宣言するときに使う型について解説します。
代表的な変数の型
これだけ覚えればいいという代表的な変数の型をご紹介します。私はほぼこれしか使いません。
変数の型 | 格納できるデータの範囲 |
---|---|
string | 文字列 |
long | 整数(-2,147,483,648~2,147,483,647) |
Double | 少数 負の値:約-1.7×10の308乗 から 約-4.9×10の-324乗 正の値:約4.9×10の-324乗 から 約1.7×10の308乗 |
Workbook | ワークブック |
Worksheet | ワークシート |
Range | セルの範囲 |
Workbook、Worksheet、Rangeは使い方が少し違いますので別途解説します。
各変数の型の使い方
「string」(文字列の型)の使い方
文字列を格納したい場合は「string」を使います。
Sub 名前を表示()
Dim name As String
name = "田中"
MsgBox name
End Sub
このコードを実行すると
と表示されました。
「Dim name As String」で「name」が文字列であると宣言し
「name = “田中”」で「name」に「田中」という文字列を格納しています。
「long」(整数の型)の使い方
整数を格納したい場合は「long」を使います。
Sub 年齢を表示()
Dim age As Long
age = 30
MsgBox age
End Sub
このコードを実行すると
と表示されました。
「Dim age As Long」で「age」が整数であると宣言し
「age = 30」で「age」に「30」という整数を格納しています。
「Double」(少数の型)の使い方
少数を格納したい場合は「Double」を使います。
Sub 四分の一の表示()
Dim quarter As Double
quarter = 1 / 4
MsgBox quarter
End Sub
このコードを実行すると
と表示されました。
「Dim quarter As Double」で「quarter」が少数であると宣言し
「quarter = 1 / 4」で「quarter」に「1/4の計算結果」を格納しています。
用途によって使い分けの必要な変数の型
これからvbaの学習を進めていくにつれて
変数の型 | 格納できるデータの範囲 |
---|---|
Date | 日付 100年1月1日から9999年12月31日 |
Boolean | ブール型と呼ぶ TrueまたはFalseが入る |
使う必要のない変数の型
私はほとんど使わないその他の変数の型
変数の型 | 格納できるデータの範囲 |
---|---|
Integer | 整数(32,768 〜 32,767) longと同じ整数だが範囲がかなり小さい |
Byte | 整数(0 ~ 255) longと同じ整数だが範囲がかなり小さい |
Single | Doubleと同じ少数だが範囲が小さい 負の値:-3.4×10の38乗 から -1.4×10の-45乗 正の値:1.4×10の-45乗 から 3.4×10の38乗 |
Variant | なんでも入るため、数字と文字列の区別がない |
Object | Workbook,Worksheet,Range等がすべて入るがこれらは Workbook,Worksheet,Rangeで使い分けた方が良い |
コメント